夏の冷房が膝痛を引き起こす理由とは

神原鍼灸院 院長ブログ 膝痛

こんばんは、神原鍼灸院の神原です。

今日は「光化学スモッグの日」。1970年の今日、東京都杉並区で初めて光化学スモッグが発生し、多くの小中学生が体調不良を訴えたことが記録されています。環境と健康の深い関わりを改めて感じさせられる日ですね。夏本番を迎え、冷房の効いた部屋で過ごす時間が増えているかと思いますが、体調管理にはくれぐれもお気をつけください。

それでは、本題に入ります。
本日は【夏の冷房が膝痛を引き起こす理由とは】についてお話をします。

「夏なのに膝が冷えて痛む」というお悩み、実は珍しくありません。特に冷房の効いた室内で過ごす時間が長い方から、よくご相談をいただきます。

外は猛暑なのに室内は冷房でひんやり。この温度差が、実は膝に大きな負担をかけているのです。

東洋医学では、体を巡る「気・血・水」のバランスが崩れると、さまざまな不調が現れると考えます。冷えからくる膝痛は、まさにこの三つの流れが滞った状態なのです。

膝痛のイメージ

「気」とは生命エネルギーのこと。冷えによって気の巡りが悪くなると、膝周りの筋肉や靭帯が固くなり、動かしにくさや重だるさを感じるようになります。朝起きた時や、椅子から立ち上がる時に「あれ、膝が固い」と感じたことはありませんか。

「血」は文字通り血液の流れ。冷房で体が冷えると血管が収縮し、膝関節への血流が不足します。すると関節に必要な栄養や酸素が届きにくくなり、痛みが生じやすくなるのです。

「水」は体液全般を指します。冷えによって水の代謝が低下すると、膝関節に余分な水分が溜まり、むくみや腫れぼったさの原因になります。特に夕方になると膝が重く感じる方は、水の滞りが関係している可能性があります。

先日、ご自宅で施術させていただいた方のお話です。「冷房をつけると涼しくて快適なんだけど、膝が痛くて階段の上り下りが辛い」とおっしゃっていました。お話を伺うと、冷房の風が直接足元に当たる環境で長時間過ごされていたとのこと。

東洋医学では「寒邪(かんじゃ)」という考え方があります。冷えは外から体に侵入する邪気の一つとされ、関節など動きの多い部分に溜まりやすい性質があるのです。膝は日常生活で常に動かす場所ですから、冷えの影響を特に受けやすいというわけです。

当院の訪問施術では、こうした冷えによる膝痛に対して、針とお灸を組み合わせた施術を行っています。膝周辺のツボに針を打つことで気血の流れを整え、お灸の温かさで寒邪を追い出していきます。

膝痛の施術風景

特に「血海(けっかい)」「陰陵泉(いんりょうせん)」といったツボは、膝の冷えと水の滞りに効果的です。お灸の温熱が深部まで届くことで、冷えた関節が芯から温まり、痛みが和らいでいく方が多くいらっしゃいます。

ご自宅でできるケアとしては、まず冷房の風が直接当たらない工夫が大切です。風向きを調整したり、薄手のひざ掛けを使うだけでも違います。また、就寝前に膝周りを優しくさすってあげると、気血の巡りが改善されます。

お風呂はシャワーだけで済ませず、ぬるめのお湯にゆっくり浸かることをお勧めします。全身が温まることで、滞っていた水の代謝も促進されます。

夏だからこそ、冷えによる膝痛にご注意ください。通院が難しい方、外出に不安のある方も、訪問施術なら慣れた環境でリラックスして施術を受けていただけます。

膝の痛みでお困りの方は、どうぞお気軽にご相談ください。

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