こんばんは、神原鍼灸院の神原です。
今日は8月30日、富士山測候所記念日。明治28年のこの日、富士山頂に測候所が開設されました。当時、観測員は山頂で測定を続けながら暮らしていたそうで、体を動かしながら限られた環境で過ごす大変さがあったのだろうと想像します。夏の終わりが近づくこの時期、まだ暑さは続いていますが、少しずつ体の調子を整えていきたい季節です。
それでは、本題に入ります。
本日は膝痛についてお話をします。
夏の暑さで外出が減り、運動不足が続くと膝への負担が蓄積していきます。筋力の低下と体重の増加、そして動かない日々が重なることで、膝に感じる重だるさやつらさにつながっていくことが少なくありません。
体重が1kg増えると、歩行時には膝に約3倍の重さがかかると言われます。階段の昇り降りでは、さらに大きな負荷が膝にのしかかります。夏の暑さで外に出るのがおっくうになり、涼しい室内で過ごす時間が長くなると、自然と体を動かす機会が減ってしまいます。

東洋医学では、体の巡りが滞ると「気」「血」「水」が停滞すると考えます。動かない日々が続くと、とくに下半身の巡りが悪くなり、膝に余分な負担がかかりやすくなります。また、「腎」の働きが弱まると骨や関節を支える力も弱くなるとされており、加齢とともにこの傾向は強まります。
当院の訪問施術では、膝周辺のツボに針を打ち、気血の流れを整えることで、重さやつらさを和らげるお手伝いをしています。ご自宅で約20分、横になったまま受けていただけるため、外出が難しい方にも無理なく続けていただけます。
さらに、足の「陽陵泉(ようりょうせん)」や「膝眼(しつがん)」といったツボを用いて、膝まわりの緊張をゆるめ、巡りを促す施術を行います。施術は週2〜4回のペースで、お体の状態に合わせて進めていきます。
日常生活では、椅子からの立ち上がりをゆっくり行うだけでも膝への負担が軽くなります。両手でひじ掛けを使い、勢いをつけずに体を持ち上げるようにすると、膝にかかる瞬間的な重さが和らぎます。

また、足首を回す、つま先を上げ下げするといったちょっとした動きを座ったまま行うことで、下半身の巡りを保つことができます。一度に長い時間でなくても、テレビを見ながら数分動かすだけで違いを感じられることもあります。
冷房の効いた部屋で過ごす時間が長い方は、ひざ掛けや薄手の靴下で膝を冷やさない工夫も大切です。冷えは巡りを滞らせ、重だるさを招く原因のひとつになります。
夏の終わりに感じる膝の重さは、放っておくと秋冬へと引きずることもあります。暑さで外に出られない日が続いているからこそ、今のうちに体の巡りを整えておくことが、これから先の暮らしの快適さにつながります。
外出が不安な方、階段の昇り降りがつらくなってきた方は、どうぞお気軽にご相談ください。ご自宅で、あなたらしい日々を取り戻すお手伝いをいたします。
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膝にかかる重さと気の巡りから見る夏の体
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