こんばんは、神原鍼灸院の神原です。
今日は10月29日、「おしぼりの日」です。10と29で「手(てん)2(つ)9(く)」という語呂合わせから生まれた記念日だそうです。温かいおしぼりで手を温めると、それだけで気持ちがほっとしますね。秋の夜長、体の冷えにも目を向けたい季節です。
それでは、本題に入ります。
本日は【膝痛】についてお話をします。
秋が深まるにつれて、膝の痛みや重だるさを感じる方が増えてきます。特に朝晩の冷え込みが強まると、膝がこわばって動かしづらくなったり、階段の上り下りがつらくなったりすることがあります。
東洋医学では、冷えが体の「気」と「血」の巡りを妨げると考えます。膝は体の中でも冷えの影響を受けやすい場所です。下半身に位置し、外気に触れやすく、さらに関節という構造上、気血が滞りやすいのです。
秋の空気は乾燥していて、徐々に気温が下がっていきます。この冷気が体表から入り込むと、まず皮膚や筋肉の表面が冷やされます。すると体は熱を逃さないように毛穴を閉じ、筋肉を緊張させます。この緊張が続くと、膝の周りの筋肉も硬くなり、関節を動かす力が弱まっていきます。

筋肉が硬くなると、その中を通る血管も圧迫されて血流が悪くなります。血流が滞れば、膝を温める力も弱まり、関節の働きを支える栄養も届きにくくなります。こうして冷えと痛みが重なり合っていくのです。
また、秋は体が夏の疲れを引きずっている時期でもあります。夏の間に冷たいものを摂りすぎたり、冷房で体を冷やし続けたりすると、内側から「冷え」が蓄積されていきます。この内側の冷えが秋の外気の冷えと重なると、膝への負担はさらに大きくなります。
膝は「腎」の気とも深く関わっています。東洋医学では、腎は体を温める力や水分の代謝を司ると考えられており、加齢とともにその働きが弱まるとされています。腎の気が不足すると、体を温める力が落ち、膝の冷えも進みやすくなります。
外出が不安な方には、ご自宅で気血の巡りを整える施術を受けていただくことができます。当院では、膝の周りの経絡に沿って針を打ち、冷えて滞った気血の流れを促していきます。特に、膝の内側を通る「脾経」や「腎経」といった経絡に働きかけ、温める力と巡りを高めていきます。

施術の時間は1回につき約20分です。週に2〜4回のペースで続けていただくことで、膝の冷えや痛みに働きかけていきます。ただし、感じ方や変化には個人差があります。
日常生活では、膝を冷やさないように気をつけることが大切です。膝掛けやレッグウォーマーなどで関節を保護し、入浴時には湯船にゆっくり浸かって体の芯から温めましょう。また、膝の曲げ伸ばしを無理のない範囲で続けると、関節の動きを保つ助けになります。
食事では、体を温める性質を持つ食材を取り入れるとよいでしょう。根菜類や生姜、ねぎなどは、内側から温める力を助けてくれます。冷たい飲み物は控えめにし、温かいお茶や白湯を飲む習慣をつけることも、巡りを支える助けになります。
秋の冷えは、これから訪れる冬へ向けての準備期間でもあります。今のうちに膝の冷えに目を向け、巡りを整えておくことが、冬を穏やかに過ごすための土台となります。
膝の痛みや冷えでお悩みの方、ご自宅での施術をご希望の方は、どうぞお気軽にお問い合わせください。
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